『夜遊び』(早蕨薫様)

※こちらは無料の試し読みのレビューとなります


あらすじ
麗しき公爵令嬢と食人鬼の契約関係が謎を呼び込むミステリシリーズ第一巻。シャンペルレ公爵家の長女ロクテーヌには、社交界はおろか自室の外にさえ姿を見せないという噂があった。しかし公爵家を訪れた使者シェリーは夜中に彼女が出歩く足音を耳にする。シェリーは謎に満ちた令嬢の正体を追うことにしたのだが……。(ワインに一匙)ほか、二編を収録。


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謎に包まれた公爵家令嬢ロクテーヌ。

社交界に参加しないどころか自室から外に出ることさえしない彼女について女中たちは様々な噂を立てる。

『自室を離れ人目を避けているのは美しい妹と対照的な容姿をしているからではないか』

本作の冒頭は令嬢ロクテーヌの御付きの女中の代理として選ばれた女中アンジェの視点から始まります。

しかしアンジェの目にはロクテーヌが噂のような醜女には見えませんでした。

むしろロクテーヌは外見も内面も美しかったのです。

しかし令嬢ロクテーヌには謎があります。

アンジェがお茶を用意するために部屋から出るとフィードという男が現れます。

しかもロクテーヌは公爵家の調度品には似つかわしくないフィードを知っており、フィードもまたロクテーヌを知っていました。

さらには公爵家に王家からの使者がやってきます。

否応なくロクテーヌはそれに巻き込まれることに……


あらすじなどの情報を考慮すると”麗しき公爵令嬢”こそがロクテーヌ、”食人鬼”こそがフィードということかもしれませんが、”契約関係”とはどういうことでしょうか。

そしてロクテーヌが自室から出ない理由も明かされていません。

またあらすじにある”公爵家を訪れた使者シェリーは夜中に彼女が出歩く足音を耳にする。”とは?

妄想が膨らみますね。

ここで考察を展開すると楽しみがなくなりそうなので、続きは本を買ってたしかめるとしましょう!


レビュワー:キタイハズレ(文芸高等遊民所属・サイトオーナー)

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